NBとPBって何?POPに見るお店の戦略とは!

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スーパーやドラッグストアってよく行きますよね?
広告の品とか月間奉仕品、似たようなパッケージの商品やテレビで話題の商品、お値打ちそうな文句が書いてある商品が沢山あってどれがいいのか本当に迷ってしまいますよね。

沢山の商品があるお店には、NB商品やPB商品といったものがあります。NB?PB?あまり聞いたことがない言葉ですね。

お店がアピールしたい値段や商品の良さ、買って欲しいPB商品などはPOPがついています。POPもあまり聞かない言葉かもしれません。

NB・PB・POPなどの意味とお店の経営戦略などを解説していきますね!

POPって何?

商品の名前や値段、商品の特徴などを書いたの掲示してありますよね?

ただの値札ではなくて商品を目立たせるために設置してるやつ。
POPはPoint Of Purchaseの略で、購買意欲促進広告といった意味で使われています。

ただの説明だけではなく「今売れてます!」「目玉商品!」なんていうのもあって、こういったPOPを見るとついつい興味が沸いて、買いたくなってしまいますよね。

でもこのPOP、むやみやたらに掲示しているわけではなくてお店は商品を厳選してつけています。

  • PBや高利益品などお店が売りたい商品
  • NBや話題品などをアピールする商品
  • 他店より絶対的に安い商品
  • 期間限定で値下げしている商品

こんな感じ。
このPOPを見極めればお店の戦略に左右されず本当に良い商品にであえますよ。
でもこの項目にあるPBとかNBとか何?って思いますよね。ちゃんと説明していきますので是非参考にして下さい。

NB商品って何?

NBとはNational Brandの略。誰もが知っている有名なメーカーがお店に卸している商品で、メーカーが独自で商品の企画から製造まで行っています。

NB商品は各メーカーが企画し開発し商品化した後テレビなどでコマーシャルを流すつまり宣伝広告まで行っています。なので商品の製造価格に加えこれらの人件費や宣伝広告費などが上乗せされた価格となります。

ちょっと難しく説明しましたが簡単な例だと、「おーいお茶」「ポテトチップス」「バスマジックリン」がNB商品です。

NB商品は誰もがだいたいの値段を知ってます。「おーいお茶」は100円「ポテトチップス」は98円「バスマジックリン」は120円。だいたいこれ位じゃないですか?

これって実はお店にとって結構厄介。基本的に値上げはできません。販売価格を10円上げただけで、お客さんはすぐに気づいてあっという間に離れていきます。

このNB商品じつは利益が10%も無い商品ばかりなんです。

びっくりしませんか?まさに薄利多売!「1個売って5円の儲け」みたいな商売をやってるんです。たまに広告で「バスマジックリン98円!」とかありますけど、あれ赤字なんですよ

実際私が勤務していた小売店では広告に乗っている日替わり特売商品のNB品は全て利益がマイナスつまり赤字でした。

本部のバイヤーが「広告で出して1万ケース入れるから卸値下げて!」ってメーカーと交渉はしていますけどね。

じゃあ小売店ってどうやって利益だすの?ってなりますよね。そこでPB商品の出番です!

PB商品って何?

PBとはPrivate Brandの略。お店が商品企画を製造メーカーと共同して行い、自社ブランドとして独占販売ができる商品です。

一方PB商品は他社が販売している商品をネタ元にして、製造メーカーに商品化の依頼する形をとります。つまり根本的には開発費がかかっていないことになります。またPB商品は宣伝広告費も無いので、原価が低く抑えられることで販売価格に反映できるのです。

こちらも簡単な例だと、「セブンプレミアム」「トップバリュー」「エスセレクト」がPB商品です。

PB商品は最初は誰もその商品を知りません。なのでNB商品と似た名前やデザインにして隣に陳列します。「○○と同じ成分でこの価格!」なんてPOP見たことありませんか?

並列して陳列して似た商品で10%位価格が安かったらそちらを買う人もいますよね。そういったPB商品を沢山販売できればお店の利益が確保できます。

私が勤務していた小売店では、PB商品の利益率が雑貨や食品だと50%、化粧品なんかだと90%もある商品もありました。

多くのチェーン店がPB商品を開発し展開していくのは当然のことですね。

NBで集客してPBで利益を上げる

NBとPBの違いがわかった所で小売店の戦略について簡単に説明します。

①NB商品を安く提示して広告を出し集客する
②NB商品を目立つように陳列してお店の安さをアピール
③NB商品の隣にPB商品を陳列してPOPでアピール
④NB商品を買いに来たお客さんがPB商品を買っていき利益を確保する

集客できないとお店はつぶれてしまいますが、NB商品ばかり売れていても全然もうからない。しっかりとPB商品を販売していくことが、お店を健全に経営していくために必要なことなんです。

まとめ

お店は利益をあげていかないと存続できませんし、お客さんに対してのサービスや商品提供が出来なくなってしまいます。

お店には魅力的なNB商品が沢山ありますが、納得がいくPB商品があったらそちらを購入して、お気に入りのお店を応援してあげるのもいいかもしれませんね。

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