ドラッグストア店長の仕事内容を教えます!管理する3つの事とは?

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就職活動や転職活動をしていて「○○ドラッグ 店長候補募集」みたいな求人を見つけて、「んー店長になれるのかぁ、どんな仕事なんだろう?」と思ったあなた!

ドラッグストアで働いていて「店長っていっつも事務所にいたり書類見たりしてるけど、どんな仕事してるんだろう?」と思ったあなた!

ドラッグストア6店舗で店長をしてきた筆者が店長業務の基本をお伝えしますね。

ドラッグストアの店長はいわゆる管理職なんですが、大きく3つの管理することがあります。

店長が管理する3つのこと
  • お金の管理
  • 人の管理
  • 物の管理

店長の仕事は多岐にわたっていて数えたらキリがないんですが、この3つを管理することが基本です。

今回は店長が管理する3つのことをそれぞれ説明していきますよ。

最後には店長が読んでおくと良いと思うオススメの本を紹介していますので、良かったらご覧になって下さいね。

それではどうぞ!

お金の管理

お金とは予算と日々の売上数値のこと。

会社の役員会議から下に降りてくる年間の数値目標のことを予算といいいます。

「○○店の今期の売上予算は、前年度費110%の6億円」といわれた場合、1年間がんばって1割売上を上げて6億円稼ぎなさいよって事。

店舗毎の予算の決定は数店舗の店長をまとめるエリアマネージャーが行うので、店長は貰った予算の振り分けを行います。

1月は5000万円、2月は4600万円、3月は5200万円・・・といった具合に月毎に分けた後、1月は薬部門2200万円、化粧品部門900万円、雑貨部門1500万円・・・といった具合に各部門毎に振り分けいていきます。

私の場合110%の予算だったとしたら、昨年実績に10%乗せた金額を出した後、力を入れていきたい部門の金額をさらに足したり、伸びしろが無いかなぁと思う部門は金額を下げたりといった感じで作っていました。

このようにして作った予算が1年間の売上の数値目標になります。

売上だけではなくて、人件費や消耗品費、販促費といった経費も同様に振り分けていきます。

毎月の予算が組めたら次は日毎に予算を組み直します。

月毎への振り分けと同様、昨年実績と広告チラシのスケジュールを見ながら作成します。

水曜日はチラシが入るから120%、月曜日は安売り商品が無いから90%、土日は110%といった具合ですね。

そして毎日の売上や利益を見ながら売り場作りを行ったり、各部門の担当者に指示を出したりして、予算達成に向けて業務を行っていきます。

売上は達成しているけど利益が足りない場合、一旦広告の商品の露出を下げて高利益商品と入れ替える、といった具合に売り場を作り直したりします。

売上がちょっと足りない時は100円以下の商品をレジ前に積んで、ついで買いを促したりしてました。

「季節限定!チロルチョコ抹茶味」とか「熱中症対策に!塩レモンキャンディー」など、ちょっと買ってもいいかなぁと思われる商品ですね。

会社の業績で賞与額は決まるんですけど、店舗予算の達成率が店長の賞与に影響してきます。

決まった賞与額×予算達成率といった感じです。

配属された店舗によっては、絶対に予算いけないといった所もあります。なので大きく増えることも大きく減ることも無いようになってます。

それでも少しでも多い方がうれしいですよね。

人の管理

人とは部下の社員とパート・アルバイトスタッフのこと。

部下の管理

大体の店舗には2~3人の社員がいて、店舗の商品部門を各社員が担当します。

Aさんは雑貨とペット用品、Bさんは化粧品とビューティ商品、Cさんは食品。といった具合に。

各売り場の発注やメンテナンスを部門担当者が行うんですが、まだ未熟な社員も多いのでそれぞれ指導します。

各季節毎に売り場のプロモーションが変わりますので、社員と一緒に作りながら売り場づくりの基本やテクニックを教えて行きます。

「下から安い商品、上に行くにしたがって高額商品にするのが基本だよ」「売りたい商品は売れる商品の右側に陳列すると売れやすいよ」といった感じですね。

そして店長は社員の担当部門の売上予算を伝え、予算達成の為に何をするのか、といった目標を一緒に設定します。

「栄養ドリンクの〇〇を月に100個売ります。その為にお客さんの目に付きやすい場所に陳列し、毎週土曜日に試飲会を実施します」といった感じで。

予算の達成率や目標に向けた行動について半年毎に店長が評価し、その評価で社員の給与や賞与が決まります。

部下の育成と評価は店長の重要な仕事です。

シフトの管理

毎月の人件費の予算は決まっているので、それに沿って日々必要なパート・アルバイトスタッフの数を把握して出勤シフトを作ります。

パート・アルバイトは採用時や契約時に出勤曜日と時間を決めるので、基本的に当てはめるだけなんですが、家の用事や学生のテスト期間などはどうしても出勤できない人も出てくるので、そこの調整をしないといけません。

よくアルバイトが用事があって休む時に「自分で代わりに入れる人探しといてね!」とかいう店長がいるってSNSなどで目にします。

絶対にダメですよ!労働基準法違反ですから!

極力早めに勤務シフトを作成して「出れない日は何日前までに伝えて下さいね」などのルールを作ておくと、早めに他のスタッフを探すことができます。

そもそもアルバイトだって休むと誰かに迷惑がかかることはちゃんと分かっています。

店長を含めスタッフ同士でちゃんとコミュニケーションがとれていれば、自発的に自分で代わりのアルバイトを探してくれますよ。

物の管理

物とは商品だけではなく消耗品や設備といった、店舗にある全ての物のこと。

店舗には沢山の商品があります。

発注→納品→売れる→発注といったサイクルで商品は動いていきますが、発注量が多すぎると在庫過多になりますし、少なすぎると欠品してしまいます。

在庫過多は肥満、欠品は痩身と人に置き換えるとどちらも不健康な状態だって分かりますよね。多くある分には問題ないと考える人がいますけどそんなことはないんです。

医薬品や健康食品、一般食品などは賞味期限があって、期限が近い商品は廃棄にまわされるため大きな利益損失になってしまいますよね。

また欠品してしまうとそれを買いたかったお客さんが買えません。当然お客さんは不満を感じて他の店に行ってしまいます。こちらも大きな利益損失です。

適正在庫を保てるようにコントロールしなくてはいけませんね。

過去に広告のティッシュペーパーを発注し忘れてしまったことがあって、近隣の店舗にお願いして少しずつ分けてもらったことがありました。

二度と失敗しないよう日々のスケジュール表にチラシ広告を貼る、ということを行いました。

消耗品も同じで多すぎると経費がかかってしまいますし、少なすぎると業務が回らなくなってしまいます。

エアコンや冷蔵ケースや照明などの設備は高額な物が多いです。

定期的にメンテナンスをしないと壊れてしまって修繕費用がかかってしまいますよね。

冷蔵ケースのフィルター掃除がしっかり出来ていなかったので故障してしまい、アイスクリームが全部溶けてしまったことがありました。

対策として第1月曜日はエアコン、第3月曜日は冷蔵ケースのフィルター掃除をする。といったスケジュールを立て必ず実施するようにしました。

まとめ

ドラッグストアの店長は

  • お金の管理
  • 人の管理
  • 物の管理

の3つのことを管理する仕事です。

この中で私が1番難しいと感じたのは「人の管理」

特に部下の育成っていうのは簡単なことではないです。厳しいことも言わなくてはいけないし、自分の評価で部下の給料や昇進にも影響をあたえてしまいます。

だからといって甘やかしていてばかりだと、成長しないしつけあがるしって。まるで子育てみたいですね。

お金・人・物の管理。これはドラッグストアの店長だけではなく、全ての管理職の人にあてはまること。

「目標を持って業務に励み、部下を育成して、無駄ムラをなくす」社会人として当たり前のことをするだけのこと。

最後におすすめの本を紹介します。

『店長が必ずぶつかる50の問題を解決する本』店長になる方や現在店長の方も役に立つ本なので、良かったら読んでみてくださいね。

いかがでしたか?

責任はありますがやりがいも沢山あるのが店長業務です。是非店長目指してがんばってみて下さい。

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